2026年5月7日更新
新宿から日帰りで楽しめる、勝沼ワイナリー巡り。
ぶどう畑を眺めながらワインを味わい、気になるワイナリーを自分のペースで巡る。そんな少し特別な一日を、都心から気軽に楽しめるのが勝沼の魅力です。
新宿発で勝沼のワイナリーを探していると、まず目に入るのがワイナリーバスツアーです。実際に、新宿から出発して複数のワイナリーを効率よく巡れる日帰りツアーもあり、移動の手間なく楽しめるのは大きな魅力。はじめて勝沼ワイン旅に出かける方にとっても、わかりやすい選択肢のひとつです。
たとえば、東京バス案内WEBで紹介されている「京王ワインバス 山梨ワイナリーめぐり」では、シャトー酒折ワイナリー、マルス山梨ワイナリー、モンデ酒造、甲州市勝沼ぶどうの丘などを巡りながら、試飲や買い物を楽しめるコースが案内されています。朝に出発して夕方には新宿へ戻れるので、限られた時間でもワイナリー巡りを楽しみやすいのが魅力です。
新宿発の便は8:15発、18:15ごろ着。朝に出発して夕方には戻れるので、限られた時間でもワイナリー巡りを楽しみやすいのが魅力です。
訪問先や移動手段があらかじめ決まっているため、土地勘がなくても参加しやすく、人気のワイナリーを効率よく回れるのもバスツアーならでは。まずは気軽に勝沼周辺のワイナリー巡りを体験してみたい、という方にはぴったりのスタイルといえそうです。
また、人気の「シャトー勝沼バスツアー」をはじめ、東京都発で参加できるワイナリー巡りバスツアーも充実しています。日程や料金、訪れたいワイナリーに合わせて選べるので、まずは気軽に勝沼ワイナリー巡りを楽しみたい方にもおすすめです。
バスツアーも便利。でも自由に巡るなら…
ただその一方で、バスツアーは出発日が決まっているうえ、立ち寄り先や滞在時間もあらかじめ組まれています。
「気になるワイナリーでゆっくり試飲したい」「景色を眺めながらのんびり過ごしたい」「自分の予定に合わせて自由に出かけたい」――そんな方にとっては、少し物足りなく感じることもあるかもしれません。
そこで今回は、バスツアーとはまた違った楽しみ方として、高速バスで新宿から勝沼エリアへ向かい、徒歩でワイナリーを巡る自由度の高い日帰りコースをご紹介します。自分のペースで歩いて、気になった場所で立ち止まり、好きなワインをゆっくり味わう。そんな勝沼旅を楽しみたい方にぴったりのモデルコースです。
今回目指すのは、中央道釈迦堂バス停です。新宿から高速バスで約1時間40分とアクセスしやすく、週末のプチ旅にもぴったり。電車ならJR中央本線の勝沼ぶどう郷駅からタクシーなどを利用して巡るのが一般的ですが、今回は新宿発の高速バスだけで行ける日帰りワイン旅をモデルコースとしてご紹介します。
高速道路のパーキングエリア内にある中央道釈迦堂バス停は、徒歩圏内に魅力的なワイナリーが点在する穴場スポット。まだあまり知られていない、日帰りワイナリー巡りの拠点なんです。
今回は、このバス停を起点に、徒歩だけで4つのワイナリー(フジクレールワイナリー・まるき葡萄酒・丸藤葡萄酒工業・勝沼醸造)を巡るコースを歩いてみました。


なぜ中央道釈迦堂バス停なのか?
中央道釈迦堂バス停の最大の魅力は、その立地のよさです。パーキングエリア内にあるため、トイレや売店などの設備が整っており、初めて高速バスを利用する方でも安心。さらに、このバス停を起点に、歴史あるワイナリーやレストランが徒歩圏内に点在しています。高速バス+徒歩のみで山梨ワインを満喫できる、日帰り旅にぴったりの場所です。
中央道釈迦堂を拠点に、高速バスで楽しむ新宿発の日帰りワイナリー旅


バスタ新宿から甲府方面行き高速バスに乗車します。所要時間は約1時間40分。新宿から乗り換えなしでアクセスできるので、気軽な日帰り旅にもぴったりです。朝の便を利用すれば、午前中からワイナリー巡りをスタートできます。
- 乗車場所: バスタ新宿(JR新宿駅新南口直結)
- 降車場所:中央道釈迦堂バス停(降車専用)
- 料金: 片道1,800円~2,000円前後
08:35 バスタ新宿を出発
新宿発の高速バスで、山梨・勝沼エリアへ。約1時間40分のバス旅なので、都心からでも無理なく日帰りで楽しめます。
10:11ごろ 中央道釈迦堂バス停に到着
まずは、ワイナリー巡りの拠点となる中央道釈迦堂バス停へ。パーキングエリア内のバス停なので、トイレや売店が利用でき、到着後すぐに動きやすいのも魅力です。
バスを降りると、パーキングエリアならではの気軽さがありつつ、少し歩けばぶどう畑やのどかな風景が広がりはじめます。観光地の駅前とはひと味違う、山梨らしい空気を感じられるスタートです。
中央道釈迦堂下りPAのすぐ裏手には、釈迦堂遺跡博物館があります。中央自動車道の建設に先立つ発掘調査で見つかった縄文時代の土器や土偶などを展示しており、重要文化財に指定された出土品も見学できます。ワイナリー巡りの前に、この土地の歴史や文化にふれられる立ち寄りスポットです。
そして、釈迦堂遺跡博物館の隣には駒沢農園があり、3月下旬から4月上旬にかけては、ピンク色の桃の花が咲き誇ります。高速バスを降りてすぐ、春の山梨らしい風景に出会えるのも、このコースならではの魅力です。
春の時期には、やわらかなピンク色の花が一面に広がり、ワイナリー巡りの前から気分をぐっと高めてくれます。写真を撮りながらゆっくり歩きたくなるような、山梨らしい景色に出会えます。


午前 フジクレールワイナリーへ|創業1963年のワイナリー
営業時間: 10:00〜16:00
定休日: なし(年末年始を除く)
釈迦堂遺跡博物館を背にして右へ進み、道沿いに坂を下っていきます。少し歩くと、上りのPAにつながる橋が見えてくるので、左折して反対側へ。橋を渡ったら右折し、そのまま道沿いを15分ほど歩けば、目印のワイン樽のオブジェが現れます。そこがフジクレールワイナリーです。
高速道路のすぐそばとは思えないほど、道中はのんびりとした雰囲気。最初のワイナリーへ向かう時間も、この旅の楽しみのひとつです。
高速道路のパーキングエリアから徒歩約15分でワイナリーにアクセスできるのは、珍しいポイント。高速バスで到着して、そのまま徒歩でワイナリー巡りを始められるのも、このコースの大きな魅力です。



平日の10時過ぎに訪れたこともあり、このときのお客さんは私ひとりだけ。入口にはかわいらしい樽が置かれていて、目の前の階段を上るとショップがあります。店内では、女性スタッフの方がとても親切に対応してくださいました。
無料でワインの試飲ができるとのことで、さっそくいただくことに。すっきりとした白ワインは、朝の爽やかな空気にもよく合い、軽やかで心地よい飲み口でした。



さらに、女性スタッフの方のご厚意で、なんと突然の訪問だったにもかかわらず、ワイナリーツアー(2,000円)に参加させていただけることに。本当にありがたいサプライズでした。
ここからは、ワイナリーツアーの様子を写真でダイジェストに。樽倉庫にはワインの豊かな香りが広がっていて、ちょうどスパークリングワインの瓶詰め工程も見学できました。スパークリングワインが好きな私にとって、「こうやって瓶詰めされているんだ」と実感できる、とても興味深い体験でした。






ツアー後には、景色を眺められる席で再び試飲を楽しみ、おつまみまでいただいて、満足度はまさに120%。とても贅沢な時間を過ごせました。


思いがけず充実したワイナリーツアーと試飲を楽しんだあとは、少し早めのランチへ向かいます。次の目的地は、徒歩ですぐの「まるき葡萄酒 & イワイテラス」です。
昼前〜ランチ まるき葡萄酒 & イワイテラス|現存する日本最古のワイナリーへ
営業時間: 9:00〜16:30
イワイテラスWEBサイトはこちら
続いて向かうのは、まるき葡萄酒 & イワイテラス。三角屋根の建物が目印です。フジクレールワイナリーから徒歩約5分と近く、次の立ち寄り先にもぴったりです。




まるき葡萄酒は、現存する日本最古のワイナリーとして知られる存在。ランチは併設のイワイテラスで、ゆっくり食事を楽しめます。
イワイテラスは、甲府盆地や南アルプスを一望できる開放的なカフェ。ワインやビールに合う食事のほか、スイーツやジェラートも楽しめるので、ワイナリー巡りの合間に立ち寄るランチスポットとしてもぴったりです。
景色を眺めながらのランチは、ワイナリー巡りの合間の休憩にぴったり。午前中から歩いてきたこともあり、食事のおいしさがより一層しみました。
午後前半 ルバイヤートワインで知られる丸藤葡萄酒工業へ|古民家の雰囲気が心地よい老舗ワイナリー
イワイテラスでランチを楽しんだあとは、ルバイヤートワインで知られる丸藤葡萄酒工業へ向かいます。まるき葡萄酒を背にして右へ進み、道なりに8分ほど歩いた先の藤井中交差点を右折すると到着です。



バス停の目の前にある丸藤葡萄酒工業。入口から奥へ進むと、趣のある古民家の建物が目の前に現れます。
木の香りが心地よい店内には、ワイン樽のオブジェや趣のあるテーブル、椅子が並び、古民家をリノベーションした落ち着きのある空間が広がっていました。


私は、5種類のワインが味わえる500円の試飲セットをオーダー。カウンターにいらした女性スタッフの方にいろいろとお話を伺いながら、試飲を楽しみました。ほかにもさまざまな試飲メニューがそろっていたので、次回はまた違ったワインも味わってみたいです。


店内には、長くこの土地でワイン造りを続けてきた老舗ならではの落ち着きがあり、ゆっくり試飲を楽しみたくなる心地よさがありました。
さらに、徒歩約10分の場所に勝沼醸造があると教えていただき、次の目的地も決定。店内のパンフレットなどを眺めながら、ゆったりとした時間を過ごしました。
老舗ワイナリーの落ち着いた雰囲気を楽しんだあとは、最後の目的地へ。同じ勝沼エリアでも、また少し違った空気を感じられるワイナリーです。
午後後半 勝沼醸造へ|洗練された空間で山梨ワインの魅力にふれるワイナリー
営業時間: 9:00〜16:30
定休日: なし(年末年始除く)
丸藤葡萄酒工業を背にして右へ進み、そのまましばらく道なりに歩きます。1つ目のバイパスを越え、2つ目の交差点を左折すると、勝沼醸造の看板が見えてきます。



蔵屋敷のような門構えの勝沼醸造。中に入ると、洗練された試飲スペースが広がっていました。試飲は1,000円分のプリペイドカードを購入し、機械に挿入して、飲みたいワインと量を選ぶスタイル。ワインの種類や量によって価格が異なるので、興味のあるワインを自分のペースで楽しめる便利なシステムです。



せっかくなので、今回は普段はなかなか選ばない少し高めのワインも試飲してみました。さらに、展望台やテラス席もあり、景色を楽しみながら過ごせるのも魅力。写真映えするスポットとしてもおすすめです。



4つのワイナリーを巡り終えたら、日帰り旅もいよいよ終盤。
17:04発の高速バスに乗るため、中央道釈迦堂上りPAへ戻ります。
帰りは、来た道をそのまま戻るよりも、勝沼醸造から中央道釈迦堂PA上りへショートカットして戻ることができます。
17:04発の高速バスで新宿へ
帰りのバスは、上り側(東京方面)の釈迦堂パーキングエリア内バス停から乗車。夕方の便を利用すれば、たっぷり6〜7時間のワイナリー巡りが可能です。
新宿から高速バスで出かけて、徒歩だけでワイナリーを巡り、夕方には都心へ戻れる。そんな気軽さと充実感の両方を味わえるのが、このコースの魅力です。
実際に歩いてみると、想像していた以上に無理のない距離感で、景色もワインも一日でしっかり楽しめるコースでした。
※ 勝沼バス停利用について
便数が多い石和経由や特急便の新宿~甲府の高速バスは中央道 釈迦堂バス停は経由しません。
石和経由や特急便をご利用の場合は 勝沼バス停 をご利用ください。
まとめ
中央道釈迦堂バス停を起点にしたワイナリー巡りは、車を運転せずに本格的なワイン体験ができる日帰り旅。新宿から高速バスで約1時間40分という気軽さも、大きな魅力です。歴史あるワイナリーを巡り、それぞれの個性を味わい、山梨らしい景色にふれる。そんな贅沢な一日を、公共交通だけで楽しめるのは想像以上に快適でした。
「新宿から日帰りでワイナリー巡りをしてみたい」
「高速バスで気軽に山梨へ出かけたい」
そんな方は、ぜひ中央道釈迦堂を拠点にしたこのコースを試してみてください。
ワイナリー旅を彩る、徒歩圏内のレストラン3選
ワインをしっかり楽しむなら、食事も「近場で・徒歩で」完結できると安心です。
中央道釈迦堂バス停から歩いて行けるエリアには、雰囲気の良いレストランがそろっています。
① IWAI TERRACE(イワイテラス)
— まるき葡萄酒の2階、絶景カフェ&BBQテラス
まるき葡萄酒の2階にあるカフェ&レストランで、甲府盆地と南アルプスを一望できるテラス席が人気。
- 自家製ハンバーガーや「飲めるフレンチトースト」など映えるメニュー
- 併設の「IWAI BREWERY」で造られたクラフトビールや、まるき葡萄酒のワインも楽しめる
春〜秋はテラス席でBBQプランもあり、ワイナリー帰りのランチや早めディナーにぴったりです。
② レストランテ風
— 勝沼醸造直営、丘の上の本格欧風レストラン
勝沼醸造直営の「レストランテ風」は、ぶどう畑を見下ろす高台に建つ欧風レストラン。
- 大きな窓から、四季折々に色を変えるぶどう畑と秩父連山の景色を一望
- 特選和牛ローストビーフをはじめ、地元野菜や果物を取り入れたコース料理が充実
甲州ワインとのペアリングも楽しめるので、「今日は少し贅沢に」という日におすすめ。
ランチ・ディナーともコース中心のため、事前予約が安心です。
③ BISTRO Mille Printemps
— 日本ワイン&地元食材が主役のフレンチビストロ
2010年オープンのフレンチレストランで、「山梨県産ワインをはじめとする日本ワインと地元食材のマリアージュ」を掲げるビストロ。
- 銀座の名店でシェフ・ソムリエを務めたオーナーが手がける本格フレンチ
- 山梨県産ワインを中心に、全国の日本ワインや世界の銘醸ワインも揃う
「気軽だけれど、少し特別な時間」を大切にしたレストランで、ワイナリー巡りの締めくくりディナーにぴったりです。
持ち物チェックリスト
- エコバッグ – ワイン購入用に必須
- 保冷バッグ – 夏場のワイン持ち帰りに
- 歩きやすい靴 – ワイナリー間の移動は徒歩
- 帽子・日焼け止め – 日差し対策
- 水分 – 試飲の合間の水分補給用
- 現金 – 一部ワイナリーでは現金のみの場合も
- 身分証明書 – 年齢確認用
ワイナリー巡りのマナー
- 運転者は試飲を控える – バスでの移動なので心配無用です!
- 試飲は適量を – 多くのワイナリーを巡る場合は、各所で少量ずつ楽しみましょう
- 購入は義務ではない – 試飲後の購入は任意です
- 写真撮影は確認を – 醸造施設内では撮影NGの場合があります
- 予約が必要な見学ツアー – 事前に電話で確認・予約をしましょう
注意事項
- バスの運行状況は天候や季節により変動する場合があります。事前に各バス会社の公式サイトで最新情報をご確認ください。
- ワイナリーの営業時間や休業日は変更される場合があります。訪問前に各ワイナリーに直接お問い合わせいただくことをおすすめします。
- お酒は20歳になってから。飲酒運転は絶対にやめましょう。
- 妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
corritrip.jp 編集部より このルートは公共交通機関を利用するため、お酒を心ゆくまで楽しめる理想的なプランです。山梨の豊かな自然とワイン文化をぜひ体感してください。素敵なワイン旅になりますように!
