なぜ10月の日本旅行では長野・岐阜エリアがおすすめなのか? それは・・・

10月の日本は、紅葉が最も美しい季節です。特に長野県の上高地と岐阜県の高山エリアは、秋の絶景と日本の伝統文化の代表格である秋の高山祭を同時に楽しめる、外国人観光客にとって理想的な旅行先です。
今回ご紹介するのは、松本市での歴史探訪から始まり、上高地の息をのむような紅葉、そして2026年10月9日(金)・10日(土)に開催される伝統的な秋の高山祭りまで楽しめる、3日間の完璧なモデルプランです。
松本・紅葉の上高地・高山祭り:3日間で楽しむ秋の絶景と文化体験モデルプラン

1日目:10月7日(水)- 松本で歴史と芸術を堪能


夜:松本の地元グルメを満喫
- 信州そばや山賊焼きなど、長野県の郷土料理を味わう
- 松本市内のホテルに宿泊
2日目:10月9日(金)- 上高地の紅葉絶景と高山への移動

早朝:松本から上高地へ出発
ご自身で公共交通を利用して上高地へのアクセスには2つの方法があります:


① 鉄道+路線バス
特徴:本数が多い、鉄道と路線バスを使ったアクセス・松本駅→新島々駅:松本電鉄 上高地線
(約30分、710円)
・新島々駅→上高地バスターミナル:路線バス
(約1時間、3,000円)
※ 路線バスは予約制です。
> 詳細・ご予約
又は
② 直通路線バス
特徴:お手軽に、直通路線バスで行くアクセス
・松本バスターミナル→上高地バスターミナル:路線バス
(5:30発・10:15発、4,450円)
> 詳細・ご予約

松本電鉄 上高地線 ご利用時の注意点
・注意①
松本電鉄 上高地線はICカードなどで乗車できません。 松本駅で切符を購入してください。
・注意②
松本駅の自動券売機の場所はJR線と同じです。 左側2台の券売機で松本電鉄 上高地線の切符が購入できます。 現金又は交通系ICカードでお支払いしてください。
※クレジットカードはご利用できません。
・注意③
松本駅の改札はJR線と同じです。 改札を抜けたら右側の「7番線」に向かってください。 松本電鉄 上高地線は 7番線 です。
※上高地荷物預り所
料金の目安(1日) 小350円・中400円・大500円・特大600円
*小:10リットル程度、特大:60リットル程度
午前中~午後:上高地で秋の絶景を満喫
日本の山岳リゾートとして名高い上高地。その美しい景観は、ブラタモリで特集されたこともあり、多くの人々を魅了しています。
10月の上高地は紅葉が美しいと聞き、10月8日にハイキングへ行ってきました♪
この日の松本市内の気温は20℃(上高地は少し肌寒く、体感15℃~20℃くらい)で、天気は曇りのち晴れ。前日が雨だったので、散策には恵まれたお天気となりました!
スタートは大正池!
(大正池から次の田代橋エリアまでトイレがないので、ここで行っておくのがお勧めです)
ちなみにここのお手洗いはチップ制。チップはトイレの維持管理と上高地の自然環境保全に使われるそうです。おかげでトイレも綺麗に保たれており、気持ちよく利用できますね♪


10月上旬の大正池です。
バス停を降りてすぐ、息をのむような景色が広がります。
紅葉の見頃には少し早かったですが、鏡のような湖面に木々の緑が映り込み、とても幻想的でした。
たくさんの観光客が思い思いに写真や動画を撮っています。噂には聞いていましたが、本当に海外からのお客様が多く、国際的なリゾート地であることを実感しました。
思う存分写真を撮ったら、次の目的地「田代池」へ向かいます!
梓川沿いの美しい遊歩道
大正池から梓川に沿って、整備された木道を歩いていきます。比較的平坦で歩きやすい道が続くので、初心者でも安心です。
ふと足元の綺麗な湧水に目をやると、イワナ(Iwana / Char)が泳いでいるのを発見!
イワナは水質の良い場所にしか生息しない魚だそうで、上高地の水の透明度の高さを物語っています。中には鯉かと思うほど大きなイワナもいて、驚きました!


また、林道を歩いていると倒木がそのままになっている場所も。
これは自然のままの姿を保全するため、遊歩道にかかるなど危険な場合を除き、あえて人の手を加えていないそうです。
神秘的な田代池と穂高連峰の絶景
大正池から25分程歩くと田代池に到着。(今回はあまり綺麗に写真が撮れませんでした…)
浅い池の底から水が湧き出す、静かで神秘的な雰囲気の場所です。
ここからさらに15分程歩くと田代橋に到着。休憩にぴったりのベンチがありました。
田代橋から望む穂高連峰の景色は、まさに絶景です!
ゴールのかっぱ橋まであと少し。美しい景色に力をもらい、さらに奥へと進みます!



田代橋からかっぱ橋までの道のりも、見どころがたくさん。
本当に美しい清流がすぐそばを流れていて、上高地の雄大な自然を全身で感じながら歩を進めます。
歩いているとスーパーマリオに出てきそうなキノコを発見!つい、写真に撮ってしまいました!
途中には、日本に近代登山を広め「日本アルプス」の名を世界に紹介したイギリス人宣教師、ウォルター・ウェストンの記念碑(ウェストン碑)もあり、歴史に思いを馳せました。



ついに到着!上高地のシンボル・河童橋
歩くこと約30分、ついに上高地のシンボル・河童橋に到着です!
河童橋から望む穂高連峰は、これまで見てきた景色をさらに超える圧巻の美しさ!これぞ上高地、という景色が目の前に広がります。



橋の周辺には売店があり、人気のソフトクリームやビールも販売しているので、最高の景色を見ながらのご褒美にはうってつけですね☆
午後:上高地から飛騨高山へ移動
- 上高地→平湯バスターミナル(20-30分、1,500円)
- 平湯バスターミナルで飛騨牛コロッケなどの地元グルメを楽しむ
- 平湯バスターミナル→高山バスセンター(約1時間、1,600円)
夜:高山で飛騨の味覚を堪能
- 飛騨牛ステーキや高山ラーメンなど、飛騨地方の名物料理を味わう
- 古い町並みの雰囲気の中で、明日の祭りへの期待を高める
3日目:10月9日(金)- いよいよ秋の高山祭り!
終日:伝統的な高山祭りを体験
高山祭りは、京都の祇園祭、埼玉の秩父夜祭と並ぶ「日本三大美祭」の一つです。10月の祭りは「八幡祭」と呼ばれ、以下の見どころがあります:
- 絢爛豪華な屋台(山車)の曳き回し
- からくり奉納:精巧な人形が踊る伝統芸能
- 宵祭:提灯に灯がともる幻想的な夜の風景
- 朝市での地元の特産品ショッピング

2025年秋の高山祭りスケジュール
10月に2日間にわたって開催される秋の高山祭りでは、桜山神社周辺での祭り屋台の展示、地元住民による神社への行列、2つのからくり人形の演目があり、そして夜間に全屋台が提灯で照らされ町中を練り歩く夜祭りがクライマックスとなります。夜間の屋台巡行は10月9日のみ開催されます。
10月9日:
- 祭り屋台展示:午前9時~午後5時 場所:こちら
- からくり人形:午後12時~12時20分(第1回公演)、午後2時~2時20分(第2回公演)場所:こちら
- 神社行列:午後1時30分~3時30分
- 夜間屋台巡行:午後6時15分~8時30分
10月10日:
- 祭り屋台展示:午前9時~午後4時 場所:こちら
- からくり人形:午前11時~11時20分(第1回公演)、午後1時~1時20分(第2回公演)場所:こちら
- 神社行列:午前8時30分~午後12時30分、午後1時30分~4時
からくり人形上演場所:
各屋台でそれぞれ独特の演目が披露されます。例えば、石橋のからくり人形では女性のからくり人形の獅子の変身が、龍神のからくり人形では紙吹雪の演出が行われます。9日と10日に、布袋台が櫻山八幡宮前で1日2回からくり奉納を行います。
旅行後の選択肢
高山祭りを楽しんだ後は、以下のルートで旅を続けることができます:
- 名古屋経由で京都・大阪方面へ
- 白川郷経由で金沢・北陸方面へ:世界遺産の合掌造り集落も併せて楽しめます
松本から高山への公共交通の運賃
一般的な方法の場合:
- 松本→新島々→上高地:3,710円
- 上高地→平湯→高山:3,000円(乗継セット券)
- 合計:6,710円
松本→上高地直通バスを利用する場合:
- 松本→上高地:4,450円
- 上高地→平湯→高山:3,000円
- 合計:7,450円
予約時の注意点
- 上高地行きのバスは予約制です。特に紅葉シーズンは混雑するため、早めの予約をおすすめします
- 高山の宿泊施設も祭り期間中は混雑するため、事前予約が必要です
- 10月の上高地は朝晩冷え込むため、防寒着をお忘れなく
まとめ


10月の長野・岐阜エリアは、日本の秋の美しさと伝統文化の両方を体験できる、外国人観光客にとって最高の旅行先です。紅葉に染まる上高地の絶景と、400年以上の歴史を持つ高山祭りの荘厳さは、きっと一生の思い出になるでしょう。
ぜひこの機会に、日本の秋の魅力を心ゆくまで味わってください!
松本-上高地-高山の位置関係

Google Map(松本駅→上高地バスターミナル)
Google Map(上高地バスターミナル→高山駅)