2020.8.26
奥飛騨温泉郷 平湯バスターミナル(平湯温泉)行 濃飛バス体験記
今回はバスタ新宿から奥飛騨温泉郷の玄関口である平湯バスターミナルまでの、バス旅の状況をご紹介いたします。
8:15バスタ新宿発、12:40平湯バスターミナル着の約4時間半の移動です。
長時間のバス旅ですので、腰が痛くなったりしないか若干の心配を抱えながらの出発です。
それでは、行ってきます。
まずは、JR新宿の新南改札に向かいます。
山手線の池袋方面ホームの一番後ろから新南改札に向かいますが、ホームが切れてからけっこう距離があります。
バスタも4階なので、山手線を降りてから10分くらいのゆとりを持って行動した方が安心です。
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新南改札を出て、左手にバスタ新宿に上るエスカレーターがありますので、4階に向かいます。
バスタ新宿の待合室の入り口です。中央にインフォメーションがあり、コンシェルジュがいます。分からないことがあればすぐに相談できます。
有人、または無人の発券カウンターで乗車券を発券します。
ケータイ乗車券の場合は、バスの乗車時にそのまま見せるだけで大丈夫です。
待合所のシートは3割程度の利用でした。
本日はお土産屋さんは開いていませんでした。ファミリーマートがあるので、バスで移動中の食べ物や飲み物も購入できます。
セブン銀行のATMもあり、現金をおろす時間がなくても安心です。トイレはきれいで広めでした。
全部で9か所のバス乗り場があります。しっかり確認して間違えないようにしましょう。
今回は「8:15発 高山・飛騨古川」行きを利用するので、C8乗り場前に向かいます。
乗り場前にもベンチと飲み物の自動販売機があるので、外で待つこともできます。
ターミナルも広いので、ゆとりをもって乗り場に向かうほうが安心です。
乗車してすぐのところに、ポンプタイプのアルコール消毒と、ビニール袋に入った大きめのお手拭きがありました。
座席は、中央に通路があり、左右2列の4列シートです。
コンセントがあり、4時間半の移動でもスマホなどが充電でき、安心です。コンセントは窓側、通路側両方にあります。
テーブルはドリンクホルダーとおにぎりが二つくらい置けるサイズです。
フリーWi-Fiスポットも車内で利用できます。
座席に座った感触はシートが固いとか、狭いとは感じませんでした。
PCを利用するなら膝の上になってしまいますが、タブレットを利用しながらの移動は問題なさそうです。
バスの車内は男性一人と母娘らしい女性2人の2組が乗っていました。間隔はそれぞれ3メートルくらいは離れています。
男性はビールのようなものを開けられていて、ゆったりと寝ながら移動されるのでしょうか。
8:15 バスタ出発です。
スロープを降りて新宿駅前を通ります。こういう滑り出るシーンというのは少しわくわくします。
8:35 中央道三鷹バス停着
8:38 中央道深大寺バス停着
8:43 中央道府中バス停着
8:50 中央道日野バス停着
8:59 中央道八王子バス停着
中央道八王子バス停には一人いましたが、別のバスのようです。富士急ハイランドでしょうか。
中央道八王子に停車する高速バスは、2020年8月現在飛騨高山行き以外には、河口湖や長野、名古屋行きます。
新幹線の駅まで遠い、またはリーズナブルな価格で移動したいと考える場合には、高速バスはとても便利です。
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9:45 釈迦堂パーキングエリア(PA)到着です。
ここでは10分間の休憩です。トイレに行って、水を購入しながら息抜きをします。
釈迦堂PAにはトイレ、自販機、レストランがありました。
新宿を出発してから1時間ほどですが、ここまでの移動は快適でした。
釈迦堂PAからそのまま歩いて「釈迦堂遺跡博物館」に行けるようです。今回は時間がないので、見送りです。
パーキングには土器の石像(?)がありました。時間があったら行ってみたいですね。
9:55 釈迦堂PAを出発します。
10:52 茅野市に入ってきました。
今日は晴天です。
のんびり車窓から流れる景色をぼんやり見ていると旅行していると実感します。
10:55 諏訪湖サービスエリア(SA)に到着です。今回は15分の休憩です。
新宿を出発してから2時間ほど経ちましたが、まだ体が痛いなどはありません。適度に外に出れるのが息抜きになってストレスを感じにくいようです。
諏訪湖SAは、お土産屋さんも広く、レストランもあり充実しています。
SAの中に温泉もあるので、こちらも時間があるときには入ってみたいですね。
ちなみに逆の中央道上りの諏訪湖SAの温泉に入ったことがありますが、湯舟が二つあり、片方の湯舟がとても熱かったので入る場合は心してお入りください。
私は刺激が強くて気持ち良く我慢できたのですが、他の方々は足をちょっと入れたら「ああ”っ!!」と声を上げてもう一つの湯舟に入られていました。
諏訪湖や八ヶ岳、霧ヶ峰が良く見えます。
11:10 諏訪湖SAを出発です。諏訪湖は広いですね。
11:34 松本ICから中央道を降ります。高速を降りて一般道に入ります。
158号線です。野麦街道と呼ばれるそうです。
映画にもなった野麦峠にゆかりがある国道です。
現在は安房トンネルが通れるため、ルートは変わっています。
のどかな下道を走っていきます。
飛騨に向かって158号線の左手は、松本電鉄上高地線が走っています。
しばらく走ると峠道に入ってきました。なかなかのカーブです。
カーブが多いですが、バスに乗っていて体が揺さぶられるという感覚はありませんでした。
稲核(いねこき)ダムです。
ダムを見ると山道を登ってきたという実感が湧いてきます。
12:11 トンネルが続きます。
社内放送で、対向車への注意喚起のため、クラクションを鳴らして走行しますとのこと。
確かにこの距離でのすれ違いは注意が必要ですね。バス2台でトンネルが埋まりそうな幅です。
クラクションを鳴らしたり、ハイビームで注意を促したり、場所によっては一時停車をしながらすれ違って進みます。
勤続年数は聞いていませんが、さすが熟練バスドライバーです。
トンネルの中で分岐がありました。
初めて走行する人は驚く方もいらっしゃるでしょう。
トンネルの狭さや峠のカーブも多く、レンタカーで初めてこの道を走るのは少し勇気がいります。
トンネルを抜けると梓湖です。
奈川渡ダムを通過し、さらにトンネルが続きます。ダムはいいですね。
トンネルを抜けると、沢渡(さわんど)温泉です。
山道から人里に出れるとホッとします。
急に開けた感じがします。
上高地はマイカー規制のため、上高地に行くにはここで、バスに乗り換えが必要です。
さらに進むと白骨温泉への分岐です。山深い場所にある、乳白色の温泉が有名ですね。
白骨温泉へはマイカーで行けるようです。
中の湯売店手前。
上高地はマイカー規制があります。美しい自然環境を保存するための取り組みですね。
12:50 平湯温泉バスターミナルに到着。
途中、先日の豪雨の影響で道路工事で片側通行になっていたことも影響し、予定よりも10分ほど遅れて到着しました。
4時間半の乗車でしたが、お尻や腰が痛いということはありませんでした。
途中、1時間おきくらいで休憩できたことも、息抜きできて良かったと思います。
さて、立派なバスターミナルを覗いてみると…
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足湯がお出迎えしてくれます。
到着して早々に足をほぐすも良し、帰りのバスの前に足をほぐすも良しです。
メニューが豊富なカフェ&レストランもあります。
飛騨牛や飛騨ポーク、郷土料理の鶏(ケイ)ちゃんがあります。
お土産もしっかりあります。冷えたビールもあるのが嬉しいですね。
地元の野菜も購入できます。飛騨牛乳の乳製品もありました。
お宿について、寝る前の晩酌のお供もあります。帰りのバスでのお供とも言います。
たくさんの地酒に、銘菓に、地元の野菜も購入でき、お土産探しには困りません。
平湯温泉バスターミナルでは、時間をつぶすのには苦労しないでしょう。
新宿から4時間半というと、とても長い時間にバスに乗っていましたが、思ったよりもとても快適な旅でした。
適度に停車して、外の空気を吸えるのは良い気分転換になりました。
座席の快適さや、トイレ、消毒、おしぼりと設備としても十分です。
私は今回写真とメモを取りながら乗車していましたが、「常に充電しながら、モバイルを利用できた」ということが大きなメリットに感じました。
もし、鉄道を使った場合の行程は以下のとおりです。
東京から長野まで新幹線で1時間20分、長野から松本まで特急で50分です。
または、新宿から松本まで特急で2時間50分かかります。
さらに松本から奥飛騨温泉郷へはバスで1時間25分です。
どちらのルートも乗換時間も考えると4時間は超えます。
また、松本駅から松本バスターミナルは若干道路を歩く必要があります。
雨天など天気が悪いと傘などの雨具も必要です。
マイカーの場合は、自分で運転しなければなりません。(もちろんドライブも旅行の醍醐味です。)
高速バスなら、新宿から乗ったまま、寝たまま、飲んだままの4時間半で奥飛騨温泉郷に到着します。
これからの旅行では、バス旅を試してみるのはいかがでしょうか。
平湯バスターミナル至近にレンタカー&レンタサイクルの拠点
モビリティステーション奥飛騨が2021年6月オープン
奥飛騨の玄関口である平湯バスターミナルには新宿からの直通バスが毎日6~8往復運行されており、東京からの簡単に楽々アクセスです。 しかし、平湯バスターミナルからの移動手段2次交通が脆弱でタクシーも殆ど見かける事はありません。
その課題解決に向けた第一歩として、超小型EVトヨタコムスによるレンタカーとパナソニック製の電動アシスト自転車によるレンタサイクルの拠点としてモビリティステーション奥飛騨が誕生しました。 これで平湯バスターミナルまで高速バスで来ても奥飛騨エリア内の移動が可能になりました。